エッセンシャル思考 感想
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
著者 グレッグ・マキューン
シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEO。エッセンシャル思考の生き方とリーダーシップを広めるべく世界中で講演、執筆をおこない、アップル、グーグル、フェイスブック、ツイッター、リンクトイン、セールスフォース・ドットコム、シマンテックなどの有名企業にアドバイスを与えている。ハーバード・ビジネス・レビューおよびリンクトイン・インフルエンサー
翻訳者 高橋 璃子
翻訳家。京都大学卒業。フリーター、旅人、ソフトウェア開発者などを経て翻訳家になる。
訳書「エッセンシャル思考」は売上13万部を超え、2015年ビジネス書大賞の書店賞を受賞。
「10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか」「強いチームはオフィスを捨てる」などのビジネス・自己啓発書のほか、池上彰監訳のヒット作「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門」、「GDP――〈小さくて大きな数字〉の歴史」「ウォール街の物理学者」など経済・金融系の訳書も多く手掛ける。
そのほかの訳書に「ヒラリー・クリントンの言葉」、ソフィア・コッポラ監督で映画化された「ブリングリング」、キャメロン・ディアス初の著書「ザ・ボディ・ブック」、共訳書に「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1」などがある。
かんき出版 (2014/11/19) 計320p
所要時間4時間
本を読むことになったきっかけ
ネットの知り合いにオススメされたため、読んで見ました。
本の目次とあらすじ
PART1 エッセンシャル思考とは何か
第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
第2章 選択──選ぶ力を取り戻す
第3章 ノイズ──大多数のものは無価値である
第4章 トレードオフ──何かを選ぶことは、何かを捨てること
PART2 見極める技術
第5章 孤独──考えるためのスペースをつくる
第6章 洞察──情報の本質をつかみとる
第7章 遊び──内なる子供の声を聴く
第8章 睡眠──1時間の眠りが数時間分の成果を生む
第9章 選抜── もっとも厳しい基準で決める
PART3 捨てる技術
第10章 目標──最終形を明確にする
第11章 拒否──断固として上手に断る
第12章 キャンセル──過去の損失を切り捨てる
第13章 編集──余剰を削り、本質を取り出す
第14章 線引き──境界を決めると自由になれる
PART4 しくみ化の技術
第15章 バッファ──最悪の事態を想定する
第16章 削減──仕事を減らし、成果を増やす
第17章 前進──小さな一歩を積み重ねる
第18章 習慣──本質的な行動を無意識化する
第19章 集中──「今、何が重要か」を考える
第20章 未来──エッセンシャル思考を生きる
最終章 エッセンシャル思考のリーダーシップ
印象に残った文
「いつか着る可能性があるだろうか?」という考え方はやめよう。その代わりに「大好きか?」「すごく似合うか?」「しょっちゅう着るか?」と考えよう。もしも答えがノーなら、それは不必要なものだ。人生や仕事に置き換えると、こういう問いになる。
「これをやったら、他の何よりも重要な成果が得られるだろうか?」
何かを選ぶことは、すなわち何かを捨てること「どうやって全部終わらせようか?」
よりも「どの問題が一番重要か?」と考えよう
突然舞い込んできたチャンスを正しく選別するためには、次の3つのプロセスを踏むといい。
①そのチャンスについて記述する
②考慮するに値するチャンスの「最低の基準」を3つ書き出す
③考慮するに値するチャンスの「理想の基準」を3つ書き出す
全て満たしてるものだけが、考慮に値するチャンスだ。
他人からのプレッシャーに負けず、きっぱりと上手に断ることは、エッセンシャル思考の必須スキルである。と同時に、もっと難しいスキルである。
「肝心なのは、肝心なことを肝心なままにしておくことだ」
誰かに何かを頼まれた時、私たちはそれを関係性問題だと思ってしまう。頼みを断ることが、相手を拒絶することだと感じてしまうのだ。この2つを分けて考えなくてはならない。関係性から切り離して考えた時、判断はより明確になり、それを伝える勇気と思いやりも生まれてくる。
エッセンシャル思考の人は、みんなにいい顔をしようとしない。時には相手の機嫌を損ねても、きちんと上手にノーを言う。長期的に見れば、好印象よりも敬意の方が大切だと知っているのだ。
ここでイエスと言ったら、自分は何を失うのだろうか。そのトレードオフに目を向ければ、中途半端なイエスは言えなくなる。どんな判断をするときも、機会コストを忘れてはならない。「もしもこれを選んだら、別のもっと価値あることができなくなる」ということだ。失うものを冷静に計算し、納得できる答えを出そう
人は皆、何かをあなたに売り込もうとしている。人間不信に慣れとは言わないが、それが事実だ。商品に限らず、物の見方や特定の意見を売り込んでいることもある。相手が何を売り込もうとしているのか、自分はそれによって何を失うのか。それを意識して、より合理的な判断をしよう。
何かを依頼したことのある人ならわかると思うが、曖昧なまま引き延ばされるよりも、はっきり断られる方がずっといい。できないとわかっているのに「うまくいくように動いてみます」とか、「多分大丈夫だと思うんですけど・・・」などと言っておいて結局できないと言うのが最悪だ。曖昧にしておいて結局断るぐらいなら、その場ですぐに断った方がいい。相手へのダメージもずっと少なく済む。
エッセンシャル思考
・もしもまだ1円も払っていないとしたら、今からこの企画に投資するだろうか?
・今これをやめたら、何に時間をお金を使えるだろう?
・進んで損切りする
「どれくらいの価値があるのか?」と考える代わりに「まだこれ持っていないとしたら、手に入るのにいくら払うか?」と考えるのだ。
自分に合わないことに囚われているときは、他人の冷静な意見を聞いてみた方がいい。なんの利害もない立場からのアドバイスは、執着を断ち切るのに役立つはずだ。
うっかり約束してしまうのを防ぐには、何かを言う前に5秒だけ待つといい。反射的に「いいね。行きたいね」と言う代わりに、一旦立ち止まって「これはこれは本当に重要か?」と考えてみるのだ。すると、あとで後悔することを避けられる。すでに約束してしまったことについては、素直に間違いを認めてキャンセルすればいい。よく考えずに引き受けてしまったのだ、と正直に言って謝ろう
大抵の人は、損をするのが大嫌いだ。いつも得をしたいと思っている。だから「これをやめたら、何か大きなものを逃すのではないか?」と言う不安で、どうでもいいことをやりつづけてしまう。どうすればこの不安を克服できるだろうか。今やっていることを試験的にやめてみて、不都合があるかどうか確かめるのだ。
見せられたものを見ないために懸命に努力する
人生を凝縮すると言うことは結果に対する行動の比率を減らすと言うことだ。そのためには、いくつもの無意味な行動をやめて、重要な行動一つに置き換えればいい。
エッセンシャル思考の人は、境界線を上手に利用する。一線を引くことで自分の時間を守り、他人からの余計な干渉を防ぐのだ。はっきりとした線引きがなければ、他人はどこまでも踏み込んでいいか分からず、どんどん侵略してくる。いちいち対応していたら自分の大切なものが見えなくなってしまう。
自分の境界線を知るためには、いつも足を引っ張られる相手のことを思い出すといい。どんな時にその人に邪魔されたと感じただろうか。どんな頼みをされた時に、流石に断るしかないと思っただろうか。それからもう一つ、他人に侵害されたと感じた出来事をリストアップしてみよう。大げさなことでなくてもいい。イラっとする出来事があれば、それが境界線のヒントだ。
創造的な人は、自分に合った生活リズムを早い時期に見つけます。睡眠、食事、仕事のリズムを守り、それを乱すような誘惑に負けません。もちろん、そうしたやり方は周りの人間に好まれないでしょう。ですが、自分の行動パターンを遵守すれば、余計な物事に注意を奪われずにすみます。本当に重要なことに全力で集中できるのです。
最高の力を発揮するためには「今、この瞬間」だけを意識しなくてはならない。
今やらなくてならないことは、「今、何が重要か」を決めること
やることが多すぎて何から手をつけていいか分からなくなったら、まずは考えるのをやめて、深呼吸することだ。心を落ちつけて、今この瞬間に何が重要かを考えよう明日のことや、1時間後のことは忘れていい。今だけをみるのだ。それでも何から手をつけるか分からないなら、やるべきことをリストアップしたあと、今すぐやること以外は全て線を引いて消してしまおう
感想 意見
今の人々は皆余裕がない。なぜ余裕がないのか、それは皆無駄なことに時間を割いていると言うことだ。その時間を減らすにはどうすればいいのかと書いてあるのがこの本だと思っている。
内容については断り方、選択について書かれていたが感じた。ただ捨てすぎるのも良くない。やりたかったらやれば良いし、無理だったらやめれば良い
人によっては読んでも意味ないところもある
この本を読んで、次に読みたい本
人生をより良くする自己啓発本を読みたいと思う。